セパタクロー男子日本代表の奈良輪航選手は、試合の最初の攻撃を担うサーバーです。スピードのあるサーブに加え、安定したレシーブも得意とし、複数の役割をこなせる選手として東京ヴェルディで活動しています。

2026年9月27日(日)23時30分放送予定のMBS・TBS系『情熱大陸』では、セパタクロー男子日本代表が取り上げられる予定です。番組公式では個々の出演選手まで明記されていないため、この記事では公式情報をもとに、奈良輪選手の歩み、サーバーの役割、世界大会での実績をまとめます。

奈良輪航選手は男子日本代表のサーバー

18歳までサッカーに打ち込む

奈良輪選手は1997年生まれの東京都出身です。高校まではサッカー一筋で、部員約130人のチームでキャプテンを務めました。

幼い頃から日本代表への憧れがあり、日本体育大学への進学を機に、新しく挑戦できる競技を探しました。テレビでセパタクローを初めて見たときは、CGだと思うほどアクロバティックな動きに驚き、その格好よさに引かれて競技を始めました。

東京ヴェルディと日本代表で活動

日本セパタクロー協会では、奈良輪選手をサーバーの強化A指定選手として掲載しています。2024年に発足した東京ヴェルディの男子セパタクローチームに所属し、チームの立ち上げ期から競技の発展に取り組んでいます。

東京ヴェルディの公式プロフィールでは、子どもを対象にしたスポーツ指導員として働いていることも公表されています。競技活動と、子どもたちに体を動かす楽しさを伝える仕事を両立しています。

奈良輪航選手の経歴とプレースタイルを東京ヴェルディで確認する

サーバーはどんな役割?

味方から投げられたボールを蹴る

基本の3人制では、コート後方のサービスサークルに立つ選手がサーバーです。前方の選手が投げたボールを、軸足をサークル内に置いたまま、もう一方の足で蹴って相手コートへ送ります。

セパタクローのサーブは、単にラリーを始めるためのプレーではありません。強いサーブで直接得点を狙ったり、コースや速度を変えて相手のレシーブを崩したりする最初の攻撃です。

高い打点と柔軟性が必要

サーバーは軸足を地面につけた状態で、反対側の足を頭より高く上げてボールを蹴ります。高い位置から鋭い角度で打ち込むには、脚の長さや筋力だけでなく、股関節の柔軟性と片足で体を支えるバランスが欠かせません。

サーブの速度が速くても、ネットにかかったりコート外へ出たりすれば相手の得点になります。力強さと正確さを両立させる必要がある、専門性の高いポジションです。

奈良輪航選手のプレーの特徴

スピードのあるサーブ

東京ヴェルディは、奈良輪選手の得意なプレーとして、スピードのあるサーブを挙げています。相手が構える時間を短くし、狙った場所へ強いボールを送ることで、レシーブを乱す役割を果たします。

サーブを見るときは、球速だけでなく、左右や奥行きのどこを狙っているかにも注目すると戦術が分かります。同じフォームからコースを変えられれば、相手は一歩目の判断が難しくなります。

安定したレシーブと一瞬のスピード

奈良輪選手はサーブ専門ではなく、安定したレシーブも強みです。本人は東京ヴェルディのプロフィールで、ボールを落とさない気持ちと一瞬のスピードを持ち味として挙げています。

サーブ後はすぐに守備へ切り替え、相手の返球に備えます。後方から強いサーブを打った直後でも、次のプレーへ素早く動き、ボールをつなぐ必要があります。攻撃の始まりと守備の両方を支えられることが、奈良輪選手の特徴です。

複数の役割をこなす対応力

東京ヴェルディは、奈良輪選手を何でもこなすユーティリティープレーヤーと表現しています。サーブ、レシーブ、コート内の素早い移動を組み合わせ、状況に応じてチームを支えます。

クワッドのような4人制では選手同士の守備範囲や攻撃参加が3人制と異なります。決まった一つの動作だけでなく、ラリー全体へ対応できる能力が重要です。

アジア大会の銅メダルから世界一へ

2023年杭州アジア大会で銅メダル

奈良輪選手は日本代表として2023年の杭州アジア大会へ出場し、男子クワッド種目で銅メダルを獲得しました。クワッドは4人対4人で戦い、3人制より攻撃と守備の人数が1人ずつ増える種目です。

日本代表は強豪国と対戦する中でメダルを獲得し、次の世界大会へつながる経験を積みました。

2025年世界選手権クワッドで優勝

2025年7月22日(火)から27日(日)にタイ・ハジャイで行われた第38回King’s Cup世界選手権で、日本男子はクワッド種目に優勝しました。これは、日本男子にとって初めての世界一です。

東京ヴェルディも、奈良輪選手が金メダルを獲得した種目としてクワッドを紹介しています。杭州アジア大会の銅メダルから世界一へ進んだ歩みは、日本代表の成長を示す実績です。

奈良輪選手が世界一になったクワッドの大会情報を東京ヴェルディで読む

東京ヴェルディ男子チームで目指すもの

2024年に男子チームが発足

東京ヴェルディの男子セパタクローチームは2024年に発足しました。奈良輪選手は、男子チームを作って競技界を盛り上げ、全日本大会で上位を目指す考えを示しています。

新しいクラブで勝利を目指すだけでなく、総合スポーツクラブの一員として、他競技から刺激を受けながらセパタクローの存在を広める役割も担っています。

子どもたちへ挑戦する面白さを伝える

奈良輪選手はスポーツ指導員として、3歳から12歳の子どもを指導しています。セパタクローはボールが硬く、思うように扱うまで時間がかかる競技ですが、一度成功したときの喜びが大きいと伝えています。

サッカーから未知の競技へ進み、日本代表と世界一を経験した歩みそのものが、新しいことへ挑戦する面白さを示しています。

セパタクロー
セパタクロー男子日本代表|競技ルールと世界一からアジア大会への挑戦セパタクローの競技内容を初心者向けに解説。15点制のルール、サーブ、主な反則、ポジション、レグとクワッドの違い、男子日本代表の世界一とアジア大会への挑戦を紹介します。...

まとめ

奈良輪航選手は、スピードのあるサーブと安定したレシーブを強みにする男子日本代表のサーバーです。サッカー経験を土台に大学からセパタクローへ挑み、杭州アジア大会の銅メダル、2025年世界選手権の金メダルを経験しました。

豪快な足技に目を奪われがちな競技ですが、サーブのコースや、その直後の守備まで見ると奈良輪選手の対応力がよく分かりそうです。試合では、最初の一蹴で相手をどう崩し、次のプレーへどう切り替えるかに注目して応援してみたいですね。