セパタクロー春原涼太の役割|司令塔トサーの技術と仕事を続けながら世界一へ
セパタクロー男子日本代表の春原涼太選手は、攻撃の組み立てを担うトサーです。派手なアタックを打つ選手ではなく、味方が攻撃しやすいボールを上げ、相手の守備を見ながら攻撃方向を決める司令塔としてプレーしています。
2026年9月27日(日)23時30分放送予定のMBS・TBS系『情熱大陸』では、セパタクロー男子日本代表が取り上げられる予定です。番組公式では個々の出演選手まで明記されていないため、この記事では公式に確認できる春原選手の歩み、トサーの技術、仕事と競技の両立をまとめます。
春原涼太選手は男子日本代表のトサー
12年間のサッカー経験からセパタクローへ
春原選手は1998年生まれの東京都出身です。12年間サッカーを続け、慶應義塾大学への進学後にセパタクローを始めました。
きっかけは、大学で受け取った体験会のチラシでした。サッカー経験からボールの扱いには自信があったものの、実際には想像以上に難しく、その難しさに引かれて競技へ打ち込むようになりました。
日本セパタクロー協会では、春原選手を男子のトサー、強化A指定選手として掲載しています。所属はA.S.WAKABAです。
春原涼太選手の所属と代表区分を日本セパタクロー協会で確認する
トサーへの転向が競技人生の転機
春原選手は、当初からトサーだったわけではありません。所属企業の公式インタビューでは、最初の約1年半はアタッカーに取り組み、その後、自分の適性を考えてトサーへ転向したと話しています。
本人は、トサーには地道な練習を苦にせず、こつこつ積み重ねられる性格が向いていると考えています。自分の特徴を見極めて役割を変えたことが、日本代表へ進む一つの転機になったと考えられます。
トサーは何をするポジション?
レシーブからアタックへつなぐ司令塔
セパタクローは、手や腕を使わず、足や頭などでボールをつなぐネット競技です。基本の3人制では、サーバー、トサー、アタッカーが役割を分担します。
トサーは、味方が受けたボールをアタッカーの蹴りやすい位置へ上げます。バレーボールのセッターに近い役割ですが、足で小さなボールの高さ、速さ、位置を調整しなければなりません。レシーブが乱れた場面でも、攻撃へつながるトスに変える技術が必要です。
2人のアタッカーをどう使うか判断する
春原選手が注目してほしいと語るのが、トスの上げ分けです。4人制のクワッドではアタッカーを2人置けるため、右と左のどちらへ上げるかによって、相手のブロックやレシーバーとの駆け引きが生まれます。
速い攻撃だけを続けるのではなく、高いトスでアタッカーに時間を与えたり、緩急をつけたりすることもあります。相手の配置を冷静に見て、攻撃の選択肢を使い分けることが春原選手の持ち味です。
安定したレシーブも攻撃を支える
トサーはトスだけを担当するわけではありません。相手の強いサーブやアタックを受け、次のプレーへつなぐレシーブも重要です。
JOCのインタビューでは、女子代表の三枝千夏選手が、春原選手のレシーブとトスには大きな舞台でも変わらない安定感があると評価しています。派手な得点場面の前に、難しいボールを落とさず、攻撃できる形へ整える仕事にも注目すると、春原選手の役割が分かりやすくなります。
日本代表として世界一を経験
杭州アジア大会で銅メダル
春原選手は、日本代表として2023年の杭州アジア大会に出場しました。男子クワッドでは、春原選手を含む日本代表が銅メダルを獲得しています。
クワッドは4人対4人で行う種目です。基本の3人制より攻撃の選択肢が多く、トサーには2人のアタッカーを生かす判断が求められます。
2025年世界選手権で日本男子初の優勝
2025年7月22日(火)から27日(日)にタイ・ハジャイで行われた第38回King’s Cup世界選手権で、日本男子はクワッド種目を制しました。日本にセパタクローが伝わってから初めての世界一です。
春原選手は西東京市の公式ページで、優勝への喜びと周囲への感謝を表し、今後も結果と過程の両方にこだわる考えを示しています。2024年の全日本選手権優勝に続き、世界大会でも成果を残しました。
仕事と日本代表をどう両立している?
社会人として働きながら練習を続ける
春原選手は、仕事を続けながら世界大会へ挑むデュアルキャリアの選手です。JOCのインタビューでは、仕事で身につけた計画力や周囲との調整力が競技にも生きていると話しています。
競技だけに集中できる環境とは異なり、仕事の予定を管理しながら練習時間を確保する必要があります。一方で、社会人として得た経験をチーム運営や競技活動へ持ち込めることが、両立の強みになっています。
体験会や講習会で競技を広める
所属チームでは月2回の講習会を行い、小学生から高齢者まで幅広い世代が参加しています。春原選手自身も、中学生約250人を対象にした体験会を企画・運営しました。
参加者が難しい技へ段階的に挑み、「できた」という経験を得られることを大切にしています。日本代表として結果を目指すだけでなく、競技を始められる場所を増やす活動も、春原選手の大きな特徴です。
まとめ
春原涼太選手は、男子日本代表のトサーとして、レシーブからトス、攻撃方向の判断までを担っています。2023年の杭州アジア大会で銅メダルを獲得し、2025年にはクワッドで日本男子初の世界一を経験しました。
豪快なアタックの裏側で、相手の守備を読み、味方が力を出せるボールを上げ続ける姿は、セパタクローの奥深さを伝えてくれます。試合を見るときは、得点した選手だけでなく、春原選手がどのアタッカーへ、どの高さでトスを上げるかにも注目してみたいですね。




-320x180.jpg)
-320x180.jpg)

