ドウシシャの水島英恵さんは、ふくらはぎ用の健康家電「ゴリラのひとつかみ」を開発した商品企画の担当者です。注目したいのは、機能だけでなく、名前やパッケージまで含めて商品の特徴を伝える工夫です。

TBS系『がっちりマンデー!!』のヒット商品を生み出す社員を取り上げる回には、2026年10月18日(日)7:30から水島さんがVTR出演される予定です。この記事では、公開された取材とメーカーの情報をもとに、商品開発の仕事と製品の特徴をまとめます。

水島英恵さんの仕事で注目したい商品企画

水島さんへの直接取材を掲載したSprocketの「スプ論」では、上司からふくらはぎ用の家電を作るよう依頼され、商品開発を進めた経緯が語られています。試作品の強い使用感を、ゴリラにつかまれるような印象で表す名前につなげたそうです。

機能と、それを伝える言葉を一緒に考える

この話からは、商品の体験と名前を結び付ける企画という見方ができます。単に目立つ名前を付けるのではなく、どんな使い心地を想定した製品なのかを、短い言葉でイメージできるようにしている点が興味深いですね。

同じ取材では、パッケージは手に取りやすさや贈り物としての印象も意識したと話されています。名前、機能、売り場での見え方を合わせて考えることが、水島さんの仕事を理解する手がかりになりそうです。

「ゴリラのひとつかみ」は、ふくらはぎに巻く健康家電

空気の力で圧をかける仕組み

「ゴリラのひとつかみ」は、ふくらはぎに巻いて使う製品です。ポンプでエアバッグを膨らませ、空気の圧力を利用して脚を包み込みます。回転するもみ玉ではなく、空気の出し入れで圧をかける方式と考えると、仕組みをイメージしやすくなります。

メーカーの製品説明では、コンパクトな形状でふくらはぎを集中的にケアすることが特徴です。全身用ではなく、使う部位をふくらはぎに絞った製品となっています。

巻き付け方と操作をシンプルにする

取り付けは、面ファスナーで脚に巻く方式です。面ファスナーは、接触する面を押し合わせて留める部品で、巻き具合を調整できる点が特徴です。

標準モデルのGRF-2401は、強さを弱・中・強の3段階で調整でき、モードはオートの1種類です。多数のコースを選ぶ方式ではなく、操作項目を絞っています。

片脚用であることも確認しておきたい

GRF-2401は片脚に使う仕様で、両脚用の本体が2個付いている製品ではありません。商品名の印象だけでなく、個数、使用部位、装着できるサイズを確認すると、使い方との違いを避けやすくなります。

利用者の声から広がった「ふたつかみ」

『宣伝会議』の水島さんへの取材記事の公開部分では、太ももにも使える製品を求める声が、お客さま相談室に多く届いたことが説明されています。その要望から生まれたのが「ゴリラのふたつかみ」です。

同じシリーズでも使う部位が違う

「ゴリラのふたつかみ」の仕様と使い方では、ふくらはぎと太ももの両方に使える兼用タイプとなっています。太ももに巻ける大判サイズで、8つのエアバッグと、位置を調整できる突起付きの「ぽこぽこパーツ」が特徴です。

ただし、ふくらはぎと太ももへ同時に使う製品ではありません。1つの本体を、使いたい部位に付け替える方式です。「ふたつかみ」という名前から、2か所を同時にケアできると考えないようにしましょう。

ここで注目したいのは、利用者の希望を、装着する部位や本体サイズという具体的な仕様につなげた点です。商品企画は、最初の製品を出して終わりではなく、使った人の声を次の選択肢に反映する仕事でもあると感じます。

強さだけで選ばず、仕様と使用条件を確認する

メーカーは「ゴリラのひとつかみ」「ゴリラのふたつかみ」を、いずれも医療機器ではないと明記しています。名前や強い刺激の表現は商品の特徴を伝えるもので、病気の治療や体調改善を保証するものではありません。

検討する際は、使いたい部位、対応する周囲サイズ、装着方法を確認しましょう。同じシリーズでも仕様が違うため、別モデルの情報をそのまま当てはめないことが大切です。

GRF-2401の取扱説明書の安全上の注意と使用条件には、使用できない場合や、医師への相談が必要な場合が記載されています。利用前に必ず確認し、商品の強さを我慢して使うものと考えないようにしましょう。

まとめ

水島英恵さんのゴリラシリーズ開発では、使う部位を絞った機能、体験を伝える名前、利用者の声を受けた製品展開がつながっています。商品を知るだけでなく、企画の仕事がどこまで関わっているのかを考えるきっかけになる事例です。

日常の小さな要望を、手に取りやすい製品へつなげていく姿勢は、素敵だと感じます。気になる製品があれば、名前の楽しさだけで選ばず、自分の使い方に合う仕様と使用条件を確かめてみてください。