千住明が手がけた『VIVANT』の音楽|メインテーマと組曲の楽しみ方
『VIVANT』シーズン1の音楽を手がけたのは、作曲家の千住明さんです。2023年9月6日発売のサウンドトラックは2枚組で、DISC 1にはメインテーマを含む8曲の「VIVANT組曲」が収められています。
曲名を知るだけでなく、メインテーマ、組曲、劇伴という言葉の違いを押さえると、音楽から作品を楽しむ入口が広がります。この記事では、公式の収録情報と制作クレジットをもとにまとめます。
メインテーマは「VIVANT <Main theme>」
曲を探すときは2023年盤の作品名を確かめる
発売元によるサウンドトラックの収録曲一覧では、DISC 1の最初に「VIVANT <Main theme>」が掲載されています。アルバム名は『TBS系 日曜劇場「VIVANT」ORIGINAL SOUNDTRACK』、品番はUZCL-2271/72です。
似た曲名や別の版と混同しないよう、作品名・発売年・収録曲を合わせて見ると、探している音源を確かめやすくなります。ここで対象にしているのは2023年のシーズン1に対応するアルバムです。
メインテーマと劇伴は、役割を見る言葉
一般に、メインテーマは作品の中心となるテーマ曲を指します。一方、劇伴は、ドラマの場面に添えられる音楽です。台詞や映像とともに使われ、場面の流れや雰囲気に関わります。
サウンドトラックは、そうした作品の音楽を収めた音源としても使われる言葉です。メインテーマは曲の位置づけ、劇伴は映像の中での役割、サウンドトラック盤は音楽をまとめた作品と分けると、名前の違いを理解しやすくなります。
「VIVANT組曲」は8曲を一つのまとまりで楽しめる
メインテーマ以外の曲名にも注目
千住さんの「VIVANT組曲」の公式収録情報には、「Father’s Land(父の大地)」「Family Love(家族の愛)」「Fate and Bond(運命と絆)」などが並びます。
ほかに「VIVANT <Sadness>」「VIVANT <Aggressive>」「Family Love <Vocalise>」「Patriot Mission」があり、メインテーマと合わせて8曲です。一般に組曲は、複数の曲を組み合わせたまとまりを指します。
一曲だけを探す聴き方に加え、公式の曲順で組曲全体をたどる聴き方もできます。ただし、アルバムの曲順が、そのままドラマの使用順になっているとは限りません。曲名だけから、特定の人物・場面や作曲意図を決めつけずに楽しみたいところです。
「家族の愛」の異なる版を入口にする
DISC 1には「Family Love」と「Family Love <Vocalise>」の両方があります。ヴォカリーズは一般に、歌詞のある言葉ではなく、母音などで歌う表現を指します。
同じ名前を持つ曲に注目し、旋律の似ているところ、声が加わるところ、音の重なり方を自分で聴き比べるのも一つの方法です。これは聴き方の提案で、未確認の歌唱者や歌詞、個別場面の意味を説明するものではありません。
管弦楽と合唱を支える演奏・制作の仕事
オーケストラとクワイアは何が違う?
制作に関わったArts Innovator Japanの『VIVANT』劇伴の演奏・制作実績には、音楽・千住明、管弦楽・SENJU LAB Grand Philharmonicと記載されています。同社はオーケストラとクワイアを担当しました。
管弦楽は弦楽器や管楽器などによる合奏で、クワイアは合唱を指します。楽器による響きと人の声による響きは、音楽を形にする異なる材料です。作曲者だけでなく、演奏・歌唱やそれを整える仕事もあって、録音された音楽ができあがります。
作曲・演奏・調整を一つの担当と考えない
誰が曲をつくり、誰が演奏し、誰が録音の体制を整えたかは、分けて見ることができます。制作クレジットを見ると、音楽を一人の仕事だけで完成させたように捉えず、それぞれの専門性へ関心を広げられます。
DISC 2には劇伴や別の版も収録
Additional BGMの担当者も確認する
公式の制作情報では、Additional BGMには斎木達彦さん、兼松衆さんの名前があります。DISC 2の収録曲一覧には、「VIVANT <Piano solo>」などの版や、斎木さんの作品も掲載されています。
DISC 2を「千住さん以外の人の曲だけ」と分けず、曲ごとのクレジットまで見ることが大切です。音楽担当、追加劇伴、作曲や編曲、演奏という表示は同じ意味ではないため、盤面やブックレットの詳しい記載も確認しましょう。
最初の一枚は、曲順と版の違いから
まずメインテーマを聴き、そのあとDISC 1を曲順にたどり、気になった曲の別の版へ進むと、自分の好みに沿って聴き方を広げられそうです。音源を選ぶ際は、正規の販売・配信元で収録内容を確認しましょう。
まとめ
千住明さんのシーズン1の音楽は、メインテーマを含む組曲と、別の版や追加劇伴を収めた2枚組のサウンドトラックでたどれます。演奏や追加劇伴の担当にも目を向けると、制作の広がりが分かります。
私は、画面から少し離れて音楽を一つの作品として聴くと、ドラマを楽しむ入口がもう一つ増えると思います。まずは公式の曲名を確かめ、気になる一曲から組曲全体へ聴き進めてみたいですね。




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